【第132回】一年の計はジオパークにあり?-神社とジオパーク-

※由利本荘市内にある「本荘八幡神社」。笏谷石の狛犬と自然災害伝承碑が見どころ。

にかほ市小滝にある「金峰神社」。近接する奈曽の白滝と、5月末に行われるチョウクライロ舞の奉納が見どころ。

鳥海山大物忌神社本社(遊佐町)

御嶽神社の御神体である「玉簾の滝」。杉の木立に加え、ポンポン石や目洗い石などが見どころ。

日本には約8万もの神社があると言われています。これらの中にはジオパークの見どころ(サイト)になっている神社もあります。例えば、熊野那智大社と別宮の()(ろう)神社(和歌山県)は、ご神体の那智の滝とともに南紀熊野ジオパークの見どころです。旧暦の10月に日本中の神様が集まるとされる出雲大社(島根県)は、島根半島宍道湖・中海ジオパークの見どころです。隠岐(島根県)や伊豆半島(静岡県)などのユネスコ世界ジオパークも、神社を見どころに含めています。それにしても、なぜ神社がジオパークの見どころになるのでしょうか?

神社には大きな滝や岩塊などの自然物がご神体として祀られることがあります。それらの多くは地殻変動や火山噴火といった、地球の営みがつくりだしたものです。地球がつくり出したご神体を、独自の神事で敬い続けてきた地域の活動を守り、広め、未来に伝えていくことは、ジオパークの大切な役目です。だから多くのジオパークが神社を見どころに含めているのです。

鳥海山をご神体とする「鳥海山大物忌神社」、鳥海修験の拠点の一つの「金峰神社」、由利本荘市内の「本荘八幡神社」、そして御嶽神社の御神体である「玉簾の滝」などは、鳥海山・飛島ジオパークの見どころです。初詣に訪れた神社にはどのようなご神体が祀られているのか、調べてみてはいかがでしょうか?

一般社団法人鳥海山・飛島ジオパーク推進協議会 次長兼主任研究員 大野希一 氏
【文・写真】

一般社団法人鳥海山・飛島ジオパーク推進協議会 次長兼主任研究員 大野希一 氏