【第83回】ユネスコ世界ジオパークを目指して
2021年11月1日
10月より、鳥海山・飛島ジオパークの専任研究員として赴任した、大野(おおの)希(まれ)一(かず)です。専門は火山地質学です。へたくそですが料理が趣味です。今後ともよろしくお願いします。
これまで10年以上にわたって、ジオパークの現場で事業の推進に携わってきました。その中で「これは重要だ」と感じたことが3つあります。それは、①ジオパーク活動に関わる全ての人が、ユネスコ世界ジオパークの7つの基準と、その意図を正しく認識し続けること、②「ジオパーク」というユネスコプログラムを活用して、地域をどのような姿にしていきたいのか。その理想像や将来像を、地域全体で共有すること、③海外を含むよそのジオパークに興味を持つこと、です。特にユネスコ世界ジオパークを目指すのであれば、なおさらだと思います。
ジオパーク活動は、あたかも“大規模ムカデ競争”のようなもの。地域が足並みをそろえないと前に進めません。地域一丸となって、今の子どもたちが大人になっても、幸せに暮らすことができる故郷をつくりましょう。そんな活動に、微力を尽くしたいと思っています。
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【文・写真】
一般社団法人鳥海山・飛島ジオパーク推進協議会 次長兼主任研究員 大野希一