【第75回】ジオパークガイドは地球の案内人
2021年3月1日
ジオパークは世界遺産と同じユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の正式事業だということをご存じでしょうか。両者を比較して「世界遺産は資源が主役、ジオパークは人が主役」と言われることがあります。「ジオパークは人が主役」と言われる所以は、ジオパークには地球科学的に価値ある遺産を守りながら、持続可能な社会に貢献する活動が求められるからです。そのためジオパークには、4年に1度の再認定審査が行われています。
鳥海山・飛島ジオパークでは多くの人がつながり、地域の価値を高めながら様々な活動が行われています。その代表が鳥海山・飛島ジオパーク認定ガイドの皆さんです。現在、この地域には68名の認定ガイドが活躍しています。ジオサイトといわれるジオパークの見どころを楽しくガイドするほか、保全活動や社会教育・学校教育の現場でも活躍されています。高いトレーニングを積んだジオパークガイドには多面的な役割が期待されていて、その活躍はジオパークネットワークからも高く評価されています。2021年度は新規にガイド養成講座をスタートさせる予定です。皆さんもジオパークガイドとして人と地球の関わりの大切さを伝える活動に参加してみませんか?
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【文・写真】
鳥海山・飛島ジオパーク推進協議会 専任研究員 岸本 誠司氏