リレーコラム

【第118回】地方政府を移転させた地震-嘉祥三年出羽地震

※鳥海山・飛島ジオパークの文化サイトの一つ・城輪柵跡。嘉祥三年出羽地震が発生する前は、ここが地方政府の中心でした。 鳥海山・飛島ジオパークのエリアでは、過去に何度も強い地震が起きています。記録に残るもっとも古い歴史地震は、西暦850(嘉祥三...

詳しく見る

【第117回】ジオパークの国際交流員とは

※8月に行われた「まるごろ体験あきたのジオパーク」で参加者と交流しました。初めまして、8月から国際交流員として鳥海山・飛島ジオパークに入ったカトリーナ・キリンジャ―と申します。アメリカ出身で、大学で日本語を勉強した後、5年間島根県の離島にあ...

詳しく見る

【第116回】鳥海山の土台―出羽山地

※海から見た鳥海山と出羽山地。出羽山地の上に鳥海山が成長した様子がわかります。 鳥海山の標高は2,236 mで、東北地方では福島県にある尾瀬・燧ケ岳(2,356 m)に次ぐ高さを誇ります。しかし、鳥海山は元々海抜0mのところから2,000m...

詳しく見る

【第115回】鳥海山・飛島ジオパークがめざすもの~第二次基本計画策定~

※鳥海山・飛島ジオパーク推進協議会の事業目的とそれを実現するための6つの主な事業。 ジオパークは、「国際的な地質学的重要性を有する場所や景観が、保護・教育・研究・持続可能な開発を一体とした概念に基づいて管理された、単一の、統合された地理的領...

詳しく見る

【第114回】気候変動と日本人の文化

気候変動は、日本の豊かな四季や伝統文化に深刻な影響を与えています。例えば、桜の開花時期は年々早まり、春の象徴である花見の風景が変わりつつあります。また、夏の猛暑や異常気象による豪雨は、風習行事の開催を難しくしています。これらの行事は、文化の...

詳しく見る

【第113回】梅雨とは?

※雨の水田。長雨は人々の生活用水だけでなく、農作物を育てる源にもなります。 この時期、沖縄や九州地域は既に梅雨入りしていますが、6月初~中旬には東北地方も梅雨入りが見込まれます。梅雨は、それまで冬に日本列島を覆っていた冷たい空気(オホーツク...

詳しく見る

【第112回】生物多様性の危機=私たちの日常生活の危機

図:生物多様性の回復イメージ 出典:Locke et al.(2021)をもとに作図 生物多様性の高い自然環境(豊かな生態系)には人々の役に立つ働きがたくさんあります。経済的発展はおろか私たちの日常生活でさえ、生物多様性のもたらす自然の恵み...

詳しく見る

【第111回】山体崩壊がもたらす恵み

※山体崩壊がもたらす流れ山地形。小高い丘が点在する景観は、国内外で景勝地となっています。 鳥海山は約60万年前から活動を継続していますが、その山体は時々大きく崩れます。「山体崩壊」と呼ばれるこの現象は、地下からマグマが入り込んだり、マグマの...

詳しく見る

【第110回】鳥海山麓を水田にトキが舞い命かがやく希望の里に「アグロエコロジーへの挑戦の必然性」

※「田んぼ生き物観察会」の様子 秋田、山形、新潟の日本海豪雪地帯は、山海里の気候と循環の中で稲作に最適な水田風土を先人が耕し醸し続けてきた豊かな地である。 ところがこの半世紀の間、農基法農政と新自由主義経済政治で地域が大きく変貌した。大規模...

詳しく見る

【第109回】自然と調和した農業を、行政・市民が支える

地域活性化に向けて、シンボルとなる生きものを決め、自分たちのまちを、その生きものが再び住めるような場所にするという取組があります。実際、コウノトリをシンボルに、水田地域で、餌となるカエルやドジョウ、フナなどの生息に配慮した農業を行い、農産物...

詳しく見る

【第108回】冬、季節風(モンスーン)はなぜ吹く?

冬、日本海側は強い風と雪に見舞われます。曇天の雪空の下、強く打ち付ける荒波と空を舞う波の花は、冬の日本海を象徴する景観と言えるでしょう。この景観は、ユーラシア大陸から吹き降ろす冬の季節風がつくったものですが、なぜ季節風は吹くのでしょうか。 ...

詳しく見る

【第107回】ハタハタとジオ

12月から1月にかけて、産卵のために海岸近くに上がって来る魚がいます。ハタハタです。漢字で「鰰」または「鱩」と書くハタハタは稲光の古語で、海が荒れて雷がとどろくような悪天候の時に獲れることから、この呼び名が付いたとされています。小骨が少なく...

詳しく見る