遊佐町の中心部の元町地区は鳥海山から流れてくる月光川の本流が山地を抜けて庄内平野に出るところに広がる扇状地の上にあります。そのため地下水が非常に豊富で水圧も高く、井戸を掘ればだいたいどこでも地面より高いところまで水が吹き出ます。
この地区では約300か所の井戸があり、湧出量は一日に4200トンといわれています。この水は人々の生活をささえ、多くの生き物を育んできました。八面川のイバラトミヨやホトケドジョウ、朝日橋付近の自然産卵のサケはその一例です。
遊佐駅前から月光川沿いに連なる湧水の遊佐元町湧水群(まちめぐりパーク)は、14か所の自噴井戸の所有者の方からのご厚意で湧水散歩のコースになっています。そこでは湧水を巡りながら歴史や文化に触れることができます。