鉾立の登山口からおよそ2時間の鳥海山7合目御浜神社付近より南側に展望することができます。湖面の海抜は約1600mで、南北にやや長い楕円形で直径約200mの火口湖です。
約16万年前の火山活動の時の火口で、この時の溶岩はここから西側の山体をほぼ覆っています。北東を扇子森、南西を鍋森が囲んでいて、御浜神社を経由する登山道を尾根筋にして馬蹄形に開いています。
水は降り積もった雪がとけたもので、冬季には湖底(一番深いところで4.7m)まで凍結します。pH4.7で酸性が強くあまり生物はいないのですが、クロサンショウウオなどが生息しています。
この付近は残雪も多く、雪解けを追って高山植物が咲き誇ります。古来は「鳥ノ海」と称されていました。