飛島の津波堆積物

飛島の西側や北側の法木地区の隆起ベンチを覆っている緩斜面に、有機質の土壌層の中に礫の層が挟まれているところが何か所か見つかります。その露頭は標高5~8mの高さで、堆積物の厚さは合計で1m程度です。
島内に大きな河川はありませんからこれらの礫は海から来たものですが、それは冬の強い季節風による荒波ではなく、津波がここまで礫を運んできたのです。
礫と一緒に見つかった土師器や須恵器の土器片や、土壌を放射性炭素年代測定で調べた結果、9~10世紀ころの津波だとわかりました。西暦850年の出羽国庄内嘉祥地震の可能性があります。
また、一番上の表層近くの礫層は1833年の庄内沖地震津波起源のものと推定されています。
飛島はおよそ1000年に1回の周期で津波の被害を受けていることがわかり、自然に学び自然を畏れる気持ちを持つことができるジオサイトです。

基本情報

観光情報飛島定期航路で酒田港から75分、飛島港から徒歩で30分
トイレなし
売店・休憩所なし
駐車場なし
その他

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