御積島は飛島の西方約1kmに位置し、飛島本島よりも高い標高72mあります。日本海が拡大したころの海底での火山活動による流紋岩でできていて、それが隆起してできた島です。
鳥海国定公園の特別保護地区に指定されていて、島の北側の海抜5mほどのところにある海食洞の内部は龍の鱗のようになっていて、黄金の龍神様の聖地として島の人や船乗りさんたちの厚い信仰を集めてきました。
また、ウミネコ、カンムリウミスズメ、ウトウなどの海鳥の繁殖地は天然記念物になっています。海食洞の龍鱗状の岩の成因理由は、崖の上で繁殖するウミネコのフン、排せつ物のリン成分が雨水に溶けて岩の割れ目から染み出し沈殿したものと考えられています。
海底ではドチザメも観察でき、島や海食洞の成因、海鳥の繁殖、海の民の文化などジオ・自然・文化が交錯するすばらしいジオサイトになっています。