駐車場から約750m歩くと、「元滝伏流水」に到着します。「元滝伏流水」は、鳥海山の溶岩の末端崖から溢れ出す湧水がつくる滝です。滝の大きさは落差約5m、幅約30mで、湧き出す水の水温は一年を通してほぼ10度です。夏になると、冷たい湧水と周囲の気温との温度差によって滝の周りに霧が生じ、コケに覆われた溶岩の表面が霧の中に浮かんだような、幻想的な景観をつくり出しています。
この景観は、約16万~2万年前に鳥海山から噴出した溶岩流と、その中を伏流してきた冷たい湧水が、長い年月をかけてつくりあげているものです。苔が生えている岩の上に上がったりしないよう、景観の保全にご協力ください。
なお、「元滝」という滝そのものはもう少し上流にありますが、崖崩れのため、現在立ち入りはできません。