案内道中のどこかで昼食休憩をとります。
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コースの概要

1 牛渡川と丸池様 arrow_forward 2 十六羅漢岩 arrow_forward 3 釜磯 arrow_forward 4 二ノ滝(一ノ滝、二ノ滝渓谷) arrow_forward 5 胴腹滝

コースの詳細

1 牛渡川と丸池様

牛渡川は鳥海山の溶岩の縁に沿って流れる全長4kmあまりの小さな川ですが、川の水のほぼ100%が岩の割れ目や石と石の間から湧き出す湧き水です。その流量は24t/分あります。
 水温は年間を通してほぼ11℃で一定していて、バイカモの群生が見られ、初夏には小さな白い花が咲き競います。またカジカなども生息していて秋になると鮭も遡上します。
丸池様は直径約20m、水深約3.5m、ほぼ100%の湧き水で、湖底で砂が巻き上がる湧き水の姿を見ることができます。こちらも水温は年間を通してほぼ11℃と一定で、池に沈んでいる樹木もなかなか腐敗しません。
エメラルドグリーンに輝く水面が神秘的で、畏敬の念を込めて丸池様と呼ばれています。ほとりには丸池を御神体とする丸池神社があり、2008年に国史跡に指定されています。

directions_car所要時間10分

2 十六羅漢岩

およそ10万年前に流れ出て溶岩にいくつもの羅漢像が彫られています。明治の初め、吹浦海禅寺の第21代寛海和尚が、海難事故でなくなった漁師たちの供養と海上安全を願って彫ったものだと伝わっています。

directions_car所要時間5分

3 釜磯

鳥海山は約60万年前からの火山活動によって流れた溶岩が重なりあってできていて、釜磯海岸も鳥海山から海中まで流れ込んだ溶岩でできています。
冷えて固まった溶岩の上部と下部はガサガサの溶岩で、これがスポンジのような役目をしてたくさんの水をためこみ、釜磯では砂浜や岩場の隙間から“ぽこぽこ”と湧き出しています。ここだけでなく釜磯の沖合5kmほどの海底でも湧き水が確認されています。
これらの湧き水は、およそ20年前に鳥海山に降った雨や雪解け水が、鳥海山の溶岩の間を通ってきて流れ出たものです。
大陸からの季節風が日本海を渡る間にたくさんの水蒸気を受け取り、鳥海山にぶつかり大量の雪を降らせます。鳥海山や東北地方の日本海沿岸は世界的にも降雪量の多いところなのです。鳥海山はとても豊かな水の恵みをもたらしてくれています。

directions_car所要時間25分

4 二ノ滝(一ノ滝、二ノ滝渓谷)

二ノ滝は鳥海山の南麓の標高約500mに位置していますが、ここは今から約10万年前に噴火の時に流れ出した硬い安山岩の溶岩でできています。そこを鳥海山の豊富な水が削ってできた落差約20mの二筋の滝が流れています。厳冬期になると滝全体が巨大な氷柱になります。
二ノ滝の手前にある一ノ滝も落差約20mで、滝が滝壺に流れ落ちる様子を眺めることができます。ここも安山岩の溶岩ですが、滝壺の少し上の岩が水の力でえぐられていることがわかります。
駐車場から二ノ滝まではブナなどの広葉樹林の緑豊かな渓谷が広がっていて、鳥海山の水の豊かさと自然の豊かさを四季を通して楽しむことができます。鳥海山では噴火の時に流れ出した溶岩がつくり出した地形を広い範囲で見ることができますが、二の滝は「鳥海山の水と溶岩が作った寄り添うように流れる二筋の滝」です。

directions_car所要時間10分

5 胴腹滝

今からおよそ16万年から2万年前に鳥海湖付近から噴き出した溶岩の末端崖から2筋の滝が流れ出しています。
渓流が滝になっているのではなく、標高230mの山腹の中から湧き出していて、身体の「どうっぱら」から流れ出すということで「胴腹の滝」と名づけられています。
水温は平均で8.5℃前後、硬度は11mg/ℓ、蒸発残留物も40~50mg/ℓと少なく、淡白で癖のない軟水です。おかげで県内外から水汲みに訪れる人が一年を通してたくさんいます。左右の滝で水の味が違うという人もいますがどうでしょうか。
2つの滝の間に小さな社があり、地域の人たちに大切にされていて「山形県里山環境保全地域」に指定されています。

directions_car所要時間10分

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鳥海山・飛島ジオパーク ガイドの会
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