【第94回】地球に寄り添うジオパーク活動の必要性
2022年10月1日
ジオパークは地域資源だけではなく地球資源の保全保護を行いながら地域活性化を行う活動で、まさに地球に寄り添う活動です。
近年よく耳にするSDGsを達成するためには、その地域の事だけに取り組むのではなく日本や地球全体の問題に取り組まなければなりません。そう言った面では、ジオパーク活動はSDGs実現の為の主体と成り得る活動だと考えています。
2021年は国連海洋科学の10年のスタート年であり、日本ジオパークネットワークとしても海洋環境問題に取り組む事としました。これまで海岸漂着物については、離島地域や海岸地域だけの問題として捉えられてきましたが、海岸漂着物の7割以上は河川からのゴミであり内陸部の地域にも関係することから、日本ジオパークネットワークのキックオフイベントを昨年11月に隠岐で開催しました。
ユネスコ世界ジオパークでは、隠岐がリーダーとなっている離島地域のワーキンググループで海岸漂着物問題について提案してきましたが、2022年度からは離島地域及び海岸地域のワーキンググループとして海洋環境問題に取り組む事となり、引き続き隠岐がアジア太平洋地域のリーダーとして活動することとなりました。
飛島での活動がジオパークによって地域から世界的な活動へ進み始めています!
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【文・写真】
一般社団法人隠岐ジオパーク推進機構 業務執行理事兼事務局長 野邉 一寛 氏