【第124回】国際交流にもっとも大事なこと
2025年5月1日
※言葉を使わないゲームを一緒に楽しむ様子
世の中はますますグローバル化しています。今は旅に出なくても国際交流ができる時代です。ユネスコ世界ジオパーク認定を目指している鳥海山・飛島のエリアでも、日常生活の中で、お店やスーパー、職場などでも外国人に会う機会がこれからもっと増えるでしょう。その時にどう反応しますか?「英語が苦手だから」と思って話を避けるのか、日本人に接する時と同じように「こんにちは」と温かく挨拶するのか?
私の両親が日本に遊びに来た時、趣味で入っていた合唱団の練習に連れて行って、皆で一緒に歌いました。共通言語はなかったですが、音楽が大好きという想いは共通でした。「コミュニティーに受け入れてもらった気持ちになって、感動した」と二人とも言っていて、旅の一番良い思い出になったそうです。
ここで言いたいのは、言語はコミュニケーションのほんの一部で、人と繋がる手段はほかにも無数にあるということです。共通言語がなくても、音楽やスポーツ、料理など、一緒に楽しめる共通の趣味があるかもしれません。どのように接するにしても、相手を温かく歓迎する心があれば、それが伝わります。日本人か外国人かに関わらず、人と繋がるために、一番大事なのは相手を受け入れる心だと私は強く思います。
—

【文・写真】
一般社団法人鳥海山・飛島ジオパーク推進協議会 国際交流員 カトリーナ・キリンジャー