【第74回】秋田県立博物館企画展「秋田の石っころ」でジオパークを紹介
2021年2月1日
令和3年4月4日(日)まで開催中の企画展「秋田の石っころ」は、身のまわりで見つけられる石について、さまざまな切り口からその面白さを紹介する展示です。
「石が語る秋田の大地」のコーナーでは、にかほ市三崎海岸の鳥海山猿穴溶岩をはじめ、県内各地の海岸や川原で拾った石を展示し、秋田の大地のおいたちと関連づけて紹介しています。また、「石との出会い」のコーナーでは、いろいろな石器や石材を展示し、昔から人はどんな石をどのように使ってきたのかを紹介しています。北前船のおもりに使われた赤みかげ石(象潟郷土資料館所蔵)も取り上げています。鉱物や化石を展示する「石の中から」のコーナーでは、地層に含まれるコンクリーション(団塊)として、由利本荘市のおぼこ石やマンガン団塊なども紹介しています。
さらに、鳥海山・飛島ジオパークをはじめ、県内4つのジオパークそれぞれの見どころや特徴的な石、食の魅力まで、秋田県ジオパーク連絡協議会の協力で紹介しています。床面に貼られた東北地方の高精細の巨大地図や、ドローンによる映像など、見どころ満載です。
この展示で、石が持つ魅力や、秋田の大地と人との関わりに興味を持ってもらい、実際にジオパークに出かけて自然や石に親しんでもらいたいと考えています。
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【文・写真】
秋田県立博物館 学芸主事 渡部均 氏