Our Vision
鳥海山・飛島ジオパークのビジョン

地域を元気にしていきたい

ジオパークは、地球に関わる遺産を保護し、研究に活用するとともに、自然と人間との関わりを理解する場所として整備し、科学教育や防災教育の場として、また、新たな観光資源として地域の振興に活用されるものです。

鳥海山・飛島地域では、人口減少・少子高齢化問題、地球規模での経済・産業構造の変化への対応、地方財政の健全化、地方経済の長期低迷、地方産業の長期停滞・空洞化、中心市街地の求心力の低下と過疎化など、様々な課題を抱えています。

このようななか、本地域では地域の財産を守り伝えようとする住民の主体的なジオパーク活動によって、地域を元気にしていきたいと考えます。

ジオパークの役割と地域の将来像

(1)ふるさとを知る

地球の成り立ちとその仕組み、そして人の営み、つまりは私たちの原点を知ること

鳥海山と飛島の成り立ちやその恵みをジオサイトとして、地域住民や来訪者に紹介していきます。鳥海山に降る雨雪が山体内部に深く染み込み、数十年の時を経て大地や日本海に再び溢れ出す。本地域には、このような「水と命の循環」というという営みが脈々と繰り広げられてきました。この自然の営みを理解することは、地域に生きる私たちの原点を知ることにあたります。

地域の発展は、住民の「本当にここに住みたい」という強い意志の醸成が必要であり、その第一歩は「ふるさとを知る」ことであると考えます。

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(2)ふるさとを共有する

地域の人々が広域に連携し、課題解決に取り組もうとする活動

鳥海山・飛島ジオパークエリアは、鳥海国定公園区域と行政界、そして、日本海です。鳥海山を囲む4自治体が抱える様々な課題の解決と目指すべき地域の将来像の実現に向けて、自治体の垣根を越え一丸となって取り組んでいます。

自治体単体で行われている行政活動を広域化することにより、スケールメリットが発揮され、人と情報が行き交うことにより、様々なアイディアや手法をも共有することができます。これにより、単体自治体のまちづくりの限界を超え、環鳥海山の一体感を醸成できます。

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(3)ふるさとを守る

地域の優れた遺産を保全する取り組み

鳥海山と飛島、日本海が持つ愛すべき自然や景観、歴史と文化を守り引き継ごうとする活動に関わることによって、一人ひとりの住民が自信と誇りを持って暮らすことが可能となります。

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(4)ふるさとの賑わいを創る

地域の持続的な発展を目指す取り組み

地域振興はジオパーク活動の根幹をなす活動です。日本経済の低迷、産業の空洞化、経済のグローバル化への対応は、ジオパーク活動を通じて、既存の産業の磨き上げをはかるとともに、教育旅行や来訪者の新たな掘り起こしによる交流人口の拡大、ジオパークに取り組む地域が持つ安全で安心できるブランド力を生かした食の活性化を図り、自立的な経済圏域をつくります。

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(5)ふるさとを伝える

地域の後継者を育てる取り組み

ジオパーク活動に取り組むことにより、ふるさとを伝えることができる「ジオガイド」を養成します。このジオガイドは、地域の成り立ちをテーマに基づいたストーリーを組み立てて来訪者、地域住民に伝えることができる能力を養うことになります。

「伝える」とは、後世に今を正確に伝えることができる能力です。伝承により、今を未来につなぐ役割を担い、その能力が地域に普及することにより、活発な地域情報の発信が可能となります。

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(6)ふるさとの災害に備える

災害の歴史を知り、起こりうる災害に備える

悠久の大地の営みは、この地に住む人々の命と地域の活動を、何のためらいも無く、根こそぎ奪います。現代社会においても、この大地の営みを止めることはできませんが、過去の大地の営みは、記憶装置として多くの痕跡をこの地に残しています。

この記憶装置のスイッチを押すことにより、今後起こりうる災害の規模を推測し、私たちの生命と築いてきた財産、伝承されてきた文化や歴史を守ることが可能となります。

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