【活動報告】第3回ジオガイド養成講座 初のフィールドワーク

2021年6月29日


6/26(土)、6/27(日)と3回目のジオガイド養成講座が行われました!
今回は、初日組と2日目組の2グループに分かれて飛島のフィールドワークです。
今講座で初のフィールドワークということで、受講生の皆さんはとても生き生きしていました。時には講師の話を必死にメモしたり、時には写真撮影で忙しかったりと、飛島での体験を楽しそうにしていました。
講師はジオガイドの五十嵐和一氏と大野木佳代子氏(27日のみ)に努めていただきました。

まずは、飛島へ向かう船の中から講座は始まります。
4~5月のGWや7~8月の夏休み期間中を中心に、酒田・飛島エリアのガイドで定期船とびしまの2Fデッキにて船上ガイドを行っています。(酒田港発→飛島着のみです)
受講生の皆さんは、お客様になりきって船上ガイドを体験していただきました。

飛島に着くと、午前中は飛島ゴールデンコースを歩いて回りました。
まずは、遠賀美神社からスタートしてブラタモリでも紹介された館岩へ。
115段の階段を上って舘岩を登ります。途中、ウミネコの繁殖地「百合島」を一望できるポイントで、ウミネコの繁殖や他の鳥との見分け方を解説してもらいました。


舘岩からみた平らな地形に拓かれた飛島の集落の眺めやブラタモリ撮影時の秘話などで盛り上がりました。
もちろん、固い流紋岩でできた館岩が天然の良港となる地形をつくり、酒田が西廻り航路の起点として大いに栄えた理由のひとつとして、風待ち港として機能した飛島があったというブラタモリではおなじみの話もありました。

小松浜を通って海岸遊歩道、賽の河原へ。
海岸遊歩道では、波の浸食によってつくられたさまざまな形の岩を見ることができます。
ローソクの形に似たローソク岩や鼻のところをくぐれるマンモス岩など、自然が作り上げた奇岩が遊歩道散策を楽しませてくれます。
賽の河原では、休憩を兼ねながら昔からの言い伝えの話などを聞きました。


最後は飛島の海成段丘を自ら体験して、農免道路経由で芝生広場へ戻りました。

午後は、2隻の遊覧船に乗って、飛島西方約1キロにある烏帽子群島に上陸し、御積島の周囲を回って島に戻りました。
烏帽子群島では、柱状節理でできた島の景観に一同が圧倒されたのでないでしょうか。
風があり波が高いと上陸できないこともあるのですが、2日間とも無事に上陸できました!
その記念に写真撮影。


御積島の北側の海抜5mほどのところにある海食洞の内部は龍の鱗のようになっていて、
黄金の龍神様の聖地として島の人や船乗りさんたちの厚い信仰を集めてきました。

飛島は周囲約10.2km、面積約2.7平方kmと小さな島ですが、一日で全てを回ることはできません。
ですが、今回のフィールドワークを通して「大地の多様性を感じる不思議の島」の魅力を実感してもらえたのではないでしょうか。
次回は、7/10(土)、鉾立やにかほエリアの巡検予定です!
天気に恵まれることを祈っています。