コースの概要
コースの詳細
1 胴腹滝
今からおよそ16万年から2万年前に鳥海湖付近から噴き出した溶岩の末端崖から2筋の滝が流れ出しています。
渓流が滝になっているのではなく、標高230mの山腹の中から湧き出していて、身体の「どうっぱら」から流れ出すということで「胴腹の滝」と名づけられています。
水温は平均で8.5℃前後、硬度は11mg/ℓ、蒸発残留物も40~50mg/ℓと少なく、淡白で癖のない軟水です。おかげで県内外から水汲みに訪れる人が一年を通してたくさんいます。左右の滝で水の味が違うという人もいますがどうでしょうか。
2つの滝の間に小さな社があり、地域の人たちに大切にされていて「山形県里山環境保全地域」に指定されています。
directions_car所要時間10分
2 元町湧水(自噴井)群
遊佐町の中心部の元町地区は鳥海山から流れてくる月光川の本流が山地を抜けて庄内平野に出るところに広がる扇状地の上にあります。そのため地下水が非常に豊富で水圧も高く、井戸を掘ればだいたいどこでも地面より高いところまで水が吹き出ます。
この地区では約300か所の井戸があり、湧出量は一日に4200トンといわれています。この水は人々の生活をささえ、多くの生き物を育んできました。八面川のイバラトミヨやホトケドジョウ、朝日橋付近の自然産卵のサケはその一例です。
遊佐駅前から月光川沿いに連なる湧水の遊佐元町湧水群(まちめぐりパーク)は、14か所の自噴井戸の所有者の方からのご厚意で湧水散歩のコースになっています。そこでは湧水を巡りながら歴史や文化に触れることができます。
directions_car所要時間5分
3 八ツ面川(イバラトミヨ生息地)
イバラトミヨはトゲウオ科トミヨ属の魚です。遊佐の街中を流れる八ツ面川は、周辺の自噴井からの水が流れ込み、夏でも低い水温を維持できるため、氷河期の遺存種であるイバラトミヨが生息しています。かつて家庭雑排水の流入で汚れた水路は、国・山形県・遊佐町の水路整備により改修されました。地域では八ツ面川を地域の財産と位置づけ、「八ツ面川朝日堰流域水路管理組合」を立ち上げ、水路の維持管理・生態系の保全・向上に向けた活動に取り組んでいます。
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鳥海山・飛島ジオパーク ガイドの会
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