平成28年度秋田県ジオパーク研究助成事業の採択学術研究について
2016年6月29日
秋田県ジオパーク連絡協議会(八峰白神ジオパーク/男鹿半島・大潟ジオパーク/ゆざわジオパーク/鳥海山・飛島ジオパーク構想)では、県内ジオパークでの地域基礎研究の底上げを目的に研究助成事業を行っております。平成28年度採択された学術研究を紹介します。
【秋田県ジオパーク研究助成事業とは】
学術的な面から地域の価値を創出し、学術資料の蓄積と情報発信を図り、地域資源や地域の魅力の再発見に結びつけるため、学生・研究者・教員等に対し研究費用の助成を行います。
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<研究の名称>
旧石器・縄文時代における男鹿産黒曜石の利用と拡散について
<氏名(所属)>
吉川 耕太郎 (秋田県立博物館)
<研究の目的・内容>
旧石器・縄文時代において石器石材として利用が確認されている男鹿半島産出の黒曜石について、当時の人々による利用の実態と拡散範囲を通時的に明らかにする。
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<研究の名称>
八峰白神ジオパークの湖・海に流入する有機酸に着目した標本調査および分光学的解析による特色の科学的探索と考察
<氏名(所属)>
辻内 裕 (秋田大学 理工学研究科)
<研究の目的・内容>
八峰白神ジオパークの湖・海に流入する有機酸の効果について、考察を行い、八峰白神ジオパークの自然環境を物語る上で科学的な論拠となるポイントを探ることを目的とする。
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<研究の名称>
秋田県南部地域における雪と民俗――除排雪に関する民具を中心に
<氏名(所属)>
川邉 絢一郎 (大磯町郷土資料館)
<研究の目的・内容>
秋田県南部地域における雪に関する民俗を比較し、積雪量の差が民俗に与える影響について考察する。主に除排雪に利用する民具について調査を行い、秋田県南部の沿岸部と内陸部において、それぞれ除排雪に用いる道具の形態と利用法について調査し、比較検討する。
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<研究の名称>
秋田県にかほ地域における活断層分布と活断層の性状の解明
<氏名(所属)>
佐々木 亮道 (民間地質コンサルト会社)
<研究の目的・内容>
秋田県にかほ地域には、仁賀保丘陵の西麓に南北方向の数条の断層(仁賀保衝上断層群)が存在することが従来から知られているが、それらの断層が活断層として活動し、将来地震を発生させるのかどうかはよく分かっていない。この活断層の分布と性状を明らかにし、防災に役立てることを目的とする。
※研究の目的、内容については研究助成金交付申請書からの抜粋です。
※本研究の成果概要は平成29年3月までに県ジオパーク連絡協議会へ示されます。