認定商品「ジャージーヨーグルト」の紹介
2019年3月15日
鳥海山・飛島ジオパーク推進協議会では、2018年10月に認定商品「ぺろっと」が誕生しました!
今回は、認定商品「ジャージーヨーグルト」の製造者である花立牧場工房ミルジーさん(由利本荘市矢島町)を訪問し、商品開発者の方にお話を伺ってきました。
【花立牧場工房ミルジーさんと自慢の乳製品について】
昭和30年代、由利本荘市旧矢島町では、もっと質の良い乳牛を作ろうとジャージー牛の飼育を始めました。ジャージー牛は体格が小柄で乳量も少な目ですが、高品質・高脂肪の生乳が取れ、気質も優しく飼いやすい品種といいます。
飼育地である由利原高原は、鳥海山の山崩れによりできた土地で、比較的、標高が高い場所になだらかな地形が広がっています。そのため、寒冷な気候に牛が生育するための広い場所があるジャージー牛にとって最適な土地でした。
平成12年には、花立牧場工房ミルジーが誕生しました。工房では、本来の風味を生かすため低温殺菌で乳製品をつくっています。「ぺろっと」としてジオパーク認定商品となっているジャージーヨーグルトは試行錯誤の上、市販のヨーグルトより長い4時間半から8時間半の長期熟成を行い、現在のおいしさにたどりつきました。
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また、工房は新しい商品づくりにも積極的です。さまざまな店舗とコラボレーションして、秋田県内各地のご当地ソフトクリームにもかかわっています。にかほ市で販売されている「いちじくソフト」のほか、「きいちごソフト」「枝豆ソフト」、変わり種だと由利本荘市内を流れる子吉川に生息する「モズクガニ」を使ったソフトクリームも試作しています。
定番商品だけではなく、さまざまな試みに挑戦する工房には多くのファンがいます。
そういった商品づくりを担うのが工房支配人の土田さん。
工房が位置する矢島地域出身である土田さんは、故郷に育つジャージー牛に興味を持ち、この工房に職を求めました。
「この仕事は、ヨーグルトをはじめ、自分が担当して開発した商品をみなさんに召し上がってあがっていただけることが非常にうれしいです。これからも新たな商品を作っていきたいと思います」
とても郷土愛が強い土田さん。ゆくゆくは、地元である由利本荘市矢島地域の特産品をメインに据えた商品づくりをしたいと話してくれました。鳥海山のすそ野に広がる恵まれた環境のなか、作り手の温かい気持ちが、やさしい味わいのヨーグルトの味わいにつながっているのでしょうね。