【第18回】-水と火山の不思議な関係-

2016年6月1日

column-t.hayashi

「水」と「火山」は、文字を見ると相容れないもののように思えますが、実は自然の成り立ちにおいて、とても深い関係があります。今回は、水と火山の不思議な関係についてご紹介しましょう。

まず、火山ができるためには、水が必要です。火山を構成する溶岩などの材料であるマグマは、地球の活動によって地球の内部でつくられます。
このマグマがつくられるときに、地球の内部に取り込まれた岩石に含まれる水や海水が、大きな役割を果たします。

一方、火山は、その内部にたくさんの水を蓄えることが可能であり、降水の豊富な地域では、火山は巨大な水がめのような働きを持っています。蓄えられた水は、山体の各地に湧水(ゆうすい)や河川をつくったり、温泉をもたらしたりします。

鳥海山にも、たくさんの湧水や河川が見られますね。これらの水は、鳥海山に降った雨や雪が地下に浸透して蓄えられ、再び、地上に湧き出してきたものです。また、活火山である鳥海山では、その火山活動の影響を受けて、酸性度の強い(pHの低い)湧水や河川、あるいは水温が20℃以上もある湧水など、個性豊かな水が各地に見られます。

鳥海山がもたらしてくれる水の恵みに感謝しながら、水と火山の不思議な関係を想像してみましょう。


【文・写真】秋田大学教育文化学部 教授 林 武司氏
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