【第12回】-地図帳に載っている庄内砂丘-

2015年12月1日

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庄内砂丘は、山形県遊佐町吹浦から鶴岡市湯野浜まで約35キロにわたって続く海岸砂丘です。川が運んできた砂が、冬の強い季節風によって堆積した典型的な日本海側の砂丘で、メロンや大根、アサツキなど砂地ならではの農の恵みをもたらしてくれる場所でもあります。飛砂の被害を食い止めるために、古くから植林事業が行われてきたことも、地域の皆さんはよくご存知でしょう。

ところで、この庄内砂丘は地域の皆さんが思っている以上に、よく知られている場所かもしれません。高校の地理の授業では必ず「地図帳」が使われます。地図帳には、世界や日本の一般的な地図のほか、自然環境などさまざまな主題にかかわる地図が掲載されています。実は、とある有名出版社が発行している地図帳の「海岸砂丘」の項目に、酒田市の十里塚・坂野辺新田付近の砂丘が例として載っているのです。地形図をベースに畑や果樹園、針葉樹林などを色分けした、地形と土地利用の関係がわかる地図で、同じ地域を撮影した空中写真も並んでいます。これがいつ頃から載っているのかわかりませんが、私の高校時代からありましたから、相当昔からということになります。ということで、全国のたくさんの高校生は「海岸砂丘といえば庄内砂丘」と勉強してきたわけです。こんなところにも、地域が誇れる「全国区」があります。


【文・写真】東北公益文科大学人文地理学 准教授 松山 薫氏
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